来県中のキャロライン・ケネディ駐日米大使は12日夕、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に反対する稲嶺進名護市長と那覇市内のホテルで会談した。稲嶺市長は市民は辺野古の埋め立てに反対しているとし「(地元の反対を)オバマ大統領に伝えてほしい」と要請し、ケネディ氏は「よく分かった」と述べ、大統領への伝達に前向きな姿勢を示した。大使は同日午前、仲井真弘多知事とも県庁で会談。両氏とも普天間問題には直接触れず、ケネディ氏は基地負担軽減に取り組む考えを示した。

レセプションであいさつするケネディ駐日米大使=12日午後、那覇市のザ・ナハテラス

ケネディ大使との面談の内容について語る稲嶺進名護市長=12日夜

レセプションであいさつするケネディ駐日米大使=12日午後、那覇市のザ・ナハテラス ケネディ大使との面談の内容について語る稲嶺進名護市長=12日夜

 市長との会談は米国総領事館が名護市側に当日12日に打診した。那覇市内のホテルで午後6時半から予定されていた総領事館主催の歓迎式典の前に、ホテル内で約20分間会談した。

 ケネディ氏は13日に辺野古を視察する予定だと明らかにした上で「1月の名護市長選の争点は何が一番大きなテーマだったのか」などと発言した。

 稲嶺市長は移設問題が争点だったとし、市が作成した英文の資料で辺野古の自然環境などを説明。市長は会談後、記者団に「大使はジュゴンやサンゴに非常に関心を持って聞いていた」と印象を語った。

 また、ケネディ氏は知事との約25分間の会談で「米軍のプレゼンスによる負担の軽減に力を尽くさないといけない」とし、日米地位協定を補完する環境協定の日米協議が12日から始まったことを報告。「非常に良い第一歩だ」と述べた。

 知事は在日米軍専用施設74%が集中する現状を指摘し「事件・事故や環境など問題の抜本的解決に力を発揮してほしい」と要請した。昨年末、安倍晋三首相に要請した負担軽減策4項目への協力も求めた。

 ケネディ氏は沖縄戦の戦没者を刻む「平和の礎」や首里城を視察し、首里高校の生徒とも交流した。