「No US Bases(米軍基地は要らない)」「Don,t Kill Dugongs(ジュゴンを殺さないで)」。ケネディ大使の県庁訪問に対し、「基地の県内移設に反対する県民会議」が周辺で行った抗議行動には約150人(主催者発表)が参加し、小雨の中、英語のプラカードや横断幕を掲げて民意を訴えた。

シュプレヒコールで辺野古移設反対を訴える集会参加者=12日午前、那覇市泉崎・県民広場(我喜屋あかね撮影)

 抗議は「やんばるの自然を壊すな」「県民を無視するな」というシュプレヒコールで始まった。沖縄平和運動センターの山城博治議長(61)は「元大統領の娘でも、基地を押し付けるなら出て行けと言いたい」と強調。沖縄平和市民連絡会の高里鈴代共同代表(73)は「大使は沖縄の人々が戦後68年間受けてきた人権侵害を知るべきだ」と訴えた。

 到着時刻が迫ると県警機動隊員が続々と現れ、参加者が掲げるメッセージを隠すかのように沿道に立ち並んだ。大使を乗せた車は到着時も出発時も、抗議の声を振り切るように速度を上げ出入りした。そのたびに「Go Back(帰れ)」と声が響いた。仲井真知事との会談中も、抗議は絶えなかった。

 読谷村の主婦諸喜田耕子さん(49)は「彼女が信条とするヒューマニズムが本物か試される。官僚や知事はいろいろ言うだろうけど、真実は見ようとすれば見える。本当の人道主義を貫いてほしい」と求めた。

 那覇市の外間美恵子さん(62)は「パフォーマンスに見える。日本政府には、彼女に沖縄を訪問させればプラスに働くという計算があると思う」と見透かした。

 与那原町の森山淳子さん(66)は「来県をどこか期待していたけど、辺野古移設に反対する県民に会わない訪問に意味があるのか疑問。私たちの気持ちを和らげるのが目的なら筋違い」と批判した。