【北部】国の天然記念物ヤンバルクイナが、東村の福地ダムの南側に生息しているのを環境省や県が確認、南限を更新した。これまで確認されていた大宜味村の大保ダム南よりさらに2キロ南下しており、関係者はマングース対策が効果を上げているとみて「生息エリアが広がりつつある」と期待を膨らませている。

南限更新で生息地域拡大が期待されるヤンバルクイナ

南限更新で生息地域拡大が期待されるヤンバルクイナ

 環境省は昨年12月、福地ダム周辺の一般道で1羽を確認した。県の調査では環境省が確認した地点よりさらに2キロ南。またNPO法人どうぶつたちの病院沖縄が推定する繁殖ライン(大宜味村・国頭村の村境-東村北部)よりも南だった。

 やんばる自然保護官事務所の山本以智人(いちひと)自然保護官は「マングースが進入する以前には生息していたエリア。年々、生息地域が回復している」と期待している。

 県と環境省は12日、大宜味村内で2013年度沖縄北部地域マングース防除事業検討委員会を開き、今後の取り組み内容を確認した。14年度はマングースの根絶作業区域8区域のうち1区域で、根絶確認事業を始める。探索犬やセンサーカメラなどを使い、マングースの生息の有無を調査。生息していなければ、区域ごとで初めての根絶確認となる。

 昨年4~12月に捕獲されたマングースは前年同期比25頭減の135頭。マングース防除事業の展開で生息頭数が減少、捕獲頭数も年々減少傾向にあるという。