9秒でまるわかり!

  • 県議選で知事を支える県政与党は4増の27議席で安定多数を維持
  • 新基地反対を掲げる翁長県政は「中間評価」で信任を得た形に
  • 投票率は53.31%で前回を0.82ポイント上回り28年ぶりに上昇

 任期満了に伴う第12回沖縄県議会議員選挙(定数48)は5日、投開票され、与党は無投票だった名護市区を含む13選挙区で現有議席を4議席上回る27議席を獲得して躍進、引き続き安定多数を維持した。2014年に翁長雄志知事が就任して初めての県議選で、与党が過半数を得たことは有権者が翁長県政に信任を与えた格好になる。選挙結果が7月10日投開票の参院選に影響を与えるのは必至。翁長知事とともに名護市辺野古の新基地建設に反対を訴えてきた与党の「オール沖縄」勢力の勝利は、県民があらためて新基地建設反対の民意を示したことになる。

県議会与野党中立の勢力

初当選を喜ぶ宮城一郎さん(前列左から2人目)=5日午後10時20分すぎ、宜野湾市上原の選対事務所

県議会与野党中立の勢力 初当選を喜ぶ宮城一郎さん(前列左から2人目)=5日午後10時20分すぎ、宜野湾市上原の選対事務所

 与党候補者は翁長県政を支える立場を前面に掲げ、宮古島市区での初の女性県議が誕生するなど「オール沖縄旋風」が巻き起こった。野党の自民は公認・推薦の20人を擁立した。1議席増の15議席を得たが、少数野党の苦しい立場は継続する。

 投票率は53・31%で過去最低だった前回を0・82ポイント上回り28年ぶりに上昇に転じた。

 選挙戦では米軍普天間飛行場問題を巡り、野党の自民を含め政治的立場を問わず閉鎖・返還を訴えた。与党系候補者は名護市辺野古の新基地や県内移設の断念も強く主張した。

 当選者48人のうち辺野古に反対するのは31人で6割以上を占め、普天間問題の行方に影響を与えそうだ。

 元海兵隊員の米軍属の男による女性遺体遺棄事件に対する県議会の抗議決議で盛り込まれた在沖海兵隊の撤退や子どもの貧困解消、経済振興のあり方も焦点となった。

 当選者の内訳は現職31人、前職2人、新人15人。現職は6人が落選した。最年少は41歳、最高齢は74歳。女性は7人が立候補し、6人が当選した。

 党派別は与党は社民6人、共産6人、社大3人で、与党系無所属は12人が当選した。

 野党は自民が14人、野党系無所属が1人当選。中立は公明が4人、維新が2人の議席を得た。

 県選挙管理委員会での集計作業が混乱し、得票数の確定が大幅に遅れた。