【宮古・八重山】15日は「後生(グソー)の正月」といわれる旧暦の1月16日。仏前へ供え物などをして祖先の霊を供養する十六日祭(ジュウルクニチー)が、県内各地であった。同行事が盛んな宮古、八重山地域では子孫の繁栄や家族の安泰を願って親族が墓前に集い、手を合わせる姿が多く見られた。

墓前に手を合わせ、先祖に近況を報告する東長田功さん(右)や親類=石垣市大浜

 宮古島市平良の袖山墓地公園では、多くの人が墓の周囲を清掃した後、供え物を並べてウチカビ(紙銭)を燃やし、先祖の霊に手を合わせた。遠方から訪れた親戚と久しぶりの再会を喜び合ったり、墓前でごちそうを広げたりしていた。

 前日から料理を仕込んだという市平良の長濱政子さん(58)は「ことしもみんなを見守ってくださいとお願いした」と笑顔で話した。

 石垣市大浜の墓地でも親族集まって墓前に手を合わせ、広場では八重山伝統凧(たこ)を揚げて、あの世の正月を祝った。

 東長田功さん(56)の親族の墓でも多くの人が集まった。東長田さんの妻の父親・故秀昭さんが20年以上前に作った八重山伝統凧「ピキダー」を子どもたちが、晴天の空へ飛ばした。東長田さんは「凧を飛ばし、食べて飲んでおじーの思い出を語っている。先祖を大事にする文化を子や孫にも伝えていきたい」と話した。