【宜野湾】市宇地泊区民による第12回創作市民劇「カミアチネーの知恵(じんぶん)」が23日午後2時から宜野湾市民会館で開かれる。同区は伝統芸能や行事が少ない地域だが、今回は区民80人が出演する手作りの村芝居。本番へ向け、週2回の練習に取り組んでいる区民は「みんなを感動させたい」と意気込んでいる。市教育委員会の主催。

市民劇の本番へ向け、練習に熱が入る区民ら=宇地泊区公民館

 宇地泊は市の西海岸に面し、かつては宜野湾で唯一、漁業が栄えた村。女性も男性の手伝いや農業をするなど学問よりも勤労に励むことが優先され、人々は助け合いながら暮らしていたという。

 物語では沖縄中が大干ばつに襲われ、謝名村と漁場の争いが起き、主人公のナビーが真志喜区の古老から教わった知恵を使って仲裁。現代の社会問題にもメッセージを投げ掛けている。

 同区出身の演出家・松門正秀さん(65)が脚本を書いた。

 天久辰雄自治会長(59)は「宇地泊は今は開発されているが、昔は半農半漁の村。クジラも寄ってくる湾があった。劇を通して村の歴史を子どもたちに伝えたい」と話す。

 村人を演じる区婦人会長の宮里幸子さん(61)は「祭りや綱引きなどの行事がない地域だったが、劇をつくろうと区民が一つになることができたと思う。一生懸命演じて宇地泊のチムグクルを見せたい」と意気込んだ。

 八木政男さんや福田加奈子さんらが特別出演する。入場料は500円。問い合わせは同教育委員会生涯学習課、電話098(893)4433。