東北大学医工学研究科教授で医師の高橋明さん(61)=宮城県=が沖縄を訪れ、東日本大震災の講演とチェロのチャリティー演奏会を開いている。18日の那覇市の大道中央病院を振り出しに、19日の那覇市立病院、20日の沖縄協同病院、21日の豊見城中央病院を予定している。

東日本大震災の講演とチェロの演奏のために沖縄を訪れた高橋明さん=18日、県庁

 高橋さんは「震災から丸3年。復興はまだまだ途上なのに、風化は進んでいく。誰かが語り続ける必要があると思い、全国を回っている」と話した。

 2011年3月11日、高橋さんは大学病院の研究室で震災に遭った。医師として派遣された女川町の遺体安置所で検案を担当。多くの遺体を前に「この事態を防げなかったのか。少なくともこの事態を伝えなければいけない」という思いが募った。

 習い始めたばかりのチェロを手に、短文投稿サイトのツイッターで知り合った仲間たちと避難所や仮設住宅でコンサートを開いた。昨年からその思いを広めるため、全国を回るようになり、高知、長崎に次いで、沖縄を訪れた。

 高橋さんは「震災をきっかけに沖縄の米軍基地問題を深く考えるようになった。それと同じように沖縄の人にも被災地の問題を考えてほしい」と期待した。