【本部】県内で唯一、薪窯(まきがま)で黒糖を製造している本部町渡久地の西平黒糖で、サトウキビの一番搾りで作るミーサーター(新糖)の操業が始まっている。工場はサトウキビの甘い香りが充満し、煙突や釜から白い湯気が上がる製糖の様子はこの季節の風物詩となっている。

湯気を上げながら煮詰まっていくさーたーゆー=本部町字渡久地・西平黒糖

 1960年半ばごろには県内各地から姿を消した窯出しの黒糖作り。71年に創業者の西平賀正さんが復活させ、窯出しにこだわった黒糖作りを続けている。

 本部町、今帰仁村産のサトウキビを圧搾し、昔ながらの手作業で不純物を取り除きながら釜炊きを5回くり返して煮詰め、原液となるさーたーゆー(黒糖液)に仕上げていく工程。

 工場長の荻堂清子さんは「ことしは台風が少なく糖度があり、香りの高いミーサーターになった」と満足した様子だった。

 操業は4月頃までの予定で、加工された初黒糖は2月中旬ごろから店頭に並ぶ。問い合わせは西平黒糖、電話0980(47)2553。  (友寄隆央通信員)