幾重にも花びらを重ねた杏色の大輪の花から甘い香りが漂うイングリッシュローズタモラ。那覇市宇栄原の國吉眞元さん(69)らが完全無農薬栽培で開花させた。肥料開発から土づくり、毎日のこまめな手入れ、沖縄の風土に合わせた方法など「愛情をかけて育てたらバラも応えてくれた」と感慨深そうに話す。

「愛情をかけた分だけバラは応えてくれる」と話す國吉眞元さん(右)ら栽培メンバー=那覇市宇栄原

 一般的にバラは、うどんこ病やアブラムシなどの被害が多く、完全無農薬では無理-とも言われてきた。メイクマン商品部グリーンアドバイザーの新里陽子さん(32)も「県内で古くから咲く島バラではなく、外から仕入れてきた品種のバラは薬剤を使用しなければ難しい。すごい」と驚く。

 國吉さんのもとには栽培法を学ぼうと全国から多くの関係者が訪れるが、「本土ではなく沖縄でこの栽培法を広めていきたい。県外不出の企業秘密」とニヤリ。