依存症への理解を深める第13回アディクションフォーラム(主催・県立総合精神保健福祉センター)が22日、那覇市の県総合福祉センターで開かれた。国立病院機構久里浜医療センター精神科医の真栄里仁さんが「アルコール関連問題にどう向き合えばよいか」と題して講演した。依存症患者ら約330人が参加した。

 同センターは全国有数のアルコール依存症治療施設。真栄里さんは、依存症外来患者の4分の1が65歳以上であることなど、高齢化が進んでいることや女性の患者が増えていることを説明した。

 また、治療手段の一つの抗酒剤について解説。これまでにあった酒を飲むと気分が悪くなる薬ではなく、酒を飲みたくなくなる「レグテクト」が2013年に売り出されたことを紹介した。ただ、重症患者にしか効かないことや、自助グループへの参加などと並行しないと効果が少ないことも指摘した。

 真栄里さんは、依存症患者の1年断酒率が3割、10年で2割と治療が難しいことを説明。一方で死亡率は5年で2割、10年で4割という事実も示し、「アルコール依存症は死に至る病気。飲むための言い訳を、飲まない理由に変えることが大切だ」と呼び掛けた。