【福田恵子通信員】沖縄県出身の腹話術師、いっこく堂のロサンゼルス公演が9日、ロサンゼルス郡トーランス市のマリオットホテルで開かれた。2003年以降4度目のアメリカ公演で、英語ネタを披露するなど「進化した姿をお見せしたい」と意欲的な舞台を発表した。近年、東南アジアや中国、欧州、南米と積極的に海外公演を打っており、世界を股に掛けて活躍している。

4度目のアメリカ公演を果たしたいっこく堂(右)と前座を務めたスタンダップコメディアンのガッシュ君=トーランス市のマリオットホテル

 米国でのいっこく堂は当初、ボイス・イリュージョニストとして注目を集め、今はものまね腹話術に力を入れているという。今回も「前回のアメリカ公演よりも腹話術師として進化した姿を見せたい」と臨み、アメリカ出身の芸人パックンに英語でネタを作ってもらい披露した。

 6、7年前から集中的に世界中で海外公演を実施。タンカー船の乗組員だった父を見て育ったため、もともと「海外への憧れは自然に芽生えた」という環境と、自身の腹話術が海外でどう楽しんでもらえるのか知りたいという気持ちが原動力になっているとという。

 「英語も中国語もタガログ語もすべて丸暗記して公演に臨む。だから、公演が終わると忘れてしまう」と笑うが、東南アジアの子供たちが腹話術に笑ってくれた笑顔が忘れられない。「手応えを感じた。将来、あの子たちが大人になる頃には、現地の言葉をしっかり覚えて再びあの土地で公演をしたいという目標が生まれた」

 一方、出身地沖縄にも頻繁に足を運ぶ。毎年11月は沖縄の小中学校で腹話術も交えて「夢について」講演する。

 今後の夢はあと1回、注目を集める「ブレーク」を果たすこと。「常に新しい腹話術のアイデアはないかと思いを巡らせている。具体的なアイデア? すべて、これから」と積極的に世界の人々の前で腹話術を披露する考えだ。