シンポジウム「シマのことばの危機」(主催・琉球大学国際沖縄研究所)が23日、那覇市の県立博物館・美術館であった。研究者らが地域の言葉の多様性や継承のあり方を議論し、約50人が耳を傾けた。

地域の言葉の多様性について議論する(右から)国立国語研究所の木部暢子副所長、琉球大の石原昌英教授、沖縄タイムスの謝花直美特報チーム部長=23日、那覇市の県立博物館・美術館

 千葉大学の金田章宏教授が「八丈方言」、琉球大学の中本謙准教授が「奥武島方言」、大分大学の荻野千砂子准教授が「黒島方言」の特徴や、話者の数などの現状を報告。

 中本准教授は「南城市玉城の奥武島方言は沖縄中南部方言に属するが、離島であるため中南部の言葉とは発音や文法に違いがある」と説明した。

 沖縄タイムスの謝花直美特報チーム部長は、本紙に掲載中のしまくとぅば新聞「うちなぁタイムス」の取材を通し、「これまで小さな記事としてしか掲載されていなかった各地域のしまくとぅばに関する取り組みが、掘り起こすと深い記事になることに気づいた。多様な取り組みが浮き彫りになった」と報告した。

 パネルディスカッションでは、琉球大の石原昌英教授、国立国語研究所の木部暢子副所長らが登壇。地域の言葉の多様性を認め、どのように継承するかなどを議論した。学校現場や家庭でのしまくとぅばの取り入れ方なども話した。