【今帰仁】3月1日に名護市民会館で開かれる第30回北部芸能祭に向け、村仲尾次の上間久武古典音楽研究所に通う生徒たちが稽古に励んでいる。伸び盛りの子どもたちは、他の教室との斉唱が「楽しみ」と、わくわく感を隠せない。

子供三線での出来栄えに期待を寄せる上間久武さん(中央)と研究所の児童・生徒ら=今帰仁村仲尾次

 30回の節目を迎える芸能祭は、やんばるに春の訪れを告げる舞台行事として定着した。古典音楽斉唱の「かぎやで風」を幕開けに、総勢約180人が計12の演目を披露する。

 主催は北部芸能祭実行委員会と沖縄タイムス北部支社。今芸能祭では「安波節」「秋の踊」を斉唱する子供三線に、小学生から高校生まで約30人が出演する。

 今帰仁小5年の大竹海卯(みう)さんは「三線を習い始めたのは3年生のとき。芸能祭はとっても楽しみ」とうれしそうに話す。

 今帰仁中1年の玉城貴大君は「芸能祭に出るのは3回目。ほかの学校の友達もたくさんできた」とにっこり。同小5年名嘉眞杏樹さんは「とってもわくわくしています」とチンダミ(調弦)に余念がない。

 仲尾次区の豊年祭で地謡を務めた経験もある名護高2年の平良彩乃さんは「三線の音色はとっても好き。特に大勢で奏でる音はたまらないですね」と余裕の笑顔。名嘉眞さんの母久美さん(41)は「小さいときから郷土芸能に親しむのはとてもすてきなことです」と稽古の様子をそばから見つめた。

 上間研究所はこれまで県立芸大や古典音楽の分野に人材を送っており、昨年は高校生2人がタイムス新人賞を同時受賞した。

 野村流音楽保存会北部支部幹事でもある上間さん(74)は「礼儀作法は大事。でも稽古の始めと終わりの号令は子供たちが決めている。芸能祭に向けて楽しく稽古していますよ」と話した。(玉城学通信員)