那覇空港第2滑走路の増設に向けた埋め立てで、沖縄総合事務局は25日、工事区域や航路の目印となる灯浮標(ブイ)計12機を設置し、海上での工事を開始した。3月1日には那覇市内で起工式が行われる。5年10カ月の工期で、2020年春の供用開始を目指している。

海上での工事区域を示す灯浮標(ブイ)を設置する作業員ら=25日、那覇市・大嶺地先(沖縄総合事務局提供)

 3月中に不発弾などの潜水探査や、工事による水の濁りを防ぐ汚濁防止膜を張る作業を行う。4月中旬にも海上工事を本格化し、石材を運び入れる仮設桟橋の建設、揚土船が就航できる水深を確保するため土砂の浚渫(しゅんせつ)に取りかかる。

 埋め立て工事本体は15年度から始める予定。埋め立て面積は約160ヘクタールで、土量は約990万立方メートルを想定している。

 那覇港湾・空港整備事務所の坂克人所長は「厳しい海上工事が本格的に始まる。環境保全に配慮し、安全かつ効率的に工事を進めたい」と述べた。

 現滑走路の沖合1310メートルを埋め立て、長さ2700メートルの新滑走路を建設する。総事業費は1993億円。那覇空港の離発着回数は年間14・7万回(12年度)で処理容量が限界に達しつつあり、午後のピーク時には出発を待つ航空便の慢性的な遅延が発生。滑走路の増設で処理容量が年間18・5万回に拡大するため、経済界を中心に観光振興や産業振興など、県経済の起爆剤として期待されている。