日本陸上競技連盟が昨年末に新設した男子1600メートルリレーのナショナルチームのメンバー・木村淳(中部商高-中央大4年)が、22~28日の沖縄合宿で汗を流している。

沖縄合宿で汗を流す中央大の木村淳=沖縄市陸上競技場(當山学撮影)

 大学2年まで100メートルと200メートルを中心に取り組んできた本人いわく、「自分は第2走タイプ」。2走の途中でレーンがセパレートからオープンになるまでに、相手より一歩先んずるスプリント力があるからだ。

 とはいえ、「個人があってのリレー。第一条件として、走力を上げること」と、まずは400メートルの自己ベストで県記録にもなっている46秒ジャストを縮めていくことが目下の課題だ。

 5月にバハマである世界リレー選手権に向け、現在の9人から5人に絞られる。同月3日の静岡国際大会の400メートルで、結果を出すことが求められる。

 従来の走り方はカール・ルイスやウサイン・ボルトのように足を地面に上からたたきつけるような、バネを生かした「ドライブ」型。しっかりと地面をつかまえることができる一方で、上下運動でロスが出る。昨年夏に内定が決まった大阪ガスの小坂田淳コーチの指導で、膝から下を前方へ振り出すような「スイング」型を取り入れている。

 「身体的に劣る日本人は、テクニックで勝負しないと世界で通用しない。二つの走り方を交ぜて400メートル仕様にしていけば、日本記録も狙える」。リオ五輪がある2年後には44秒台、いずれは1991年以降破られていない日本記録44秒78の更新の夢を思い描く。

 4月からは社会人。「陸上界全体の中の一人になったような感じがする。学生の時は独学でやっていたけど、これからは周りの意見を聞いて、より400メートルを突き詰めていくことになる」と、さらなる高みを目指す。(當山学)