日本ハンドボールリーグのレギュラーシーズンが終わった。リーグ参戦6季目の男子の琉球コラソンは8勝7敗1分けの勝ち点17で昨季と同じ5位にとどまり、4強によるプレーオフ進出を逃した。今季の戦いぶりを振り返る。(當山学)

途中加入ながらチーム最多の63得点をマークした棚原良

前半戦、得点源として活躍した村山裕次

途中加入ながらチーム最多の63得点をマークした棚原良 前半戦、得点源として活躍した村山裕次

 ■けが人続出 昨季のリーグ得点王、東長濱秀作が開幕前の右手の故障で大幅に出遅れ、シーズンを通して満足な働きができなかった。新加入の松信亮平も膝の故障からのスタート。水野裕紀主将やGK石田孝一ら主力に加え、控えにも故障者が相次いだ。

 ようやく主力陣が出そろったのは、シーズン終盤の2月8日、豊田合成戦の1試合だけだった。

 前半戦、フローターにコンバートした名嘉真吾がチームを引っ張った。後半戦は昨季までの右サイドも兼ね、チーム3番目の55得点を挙げた。昨季90得点の村山裕次は今季60得点ながら、シーズンを通して活躍。特に前半戦の苦しい時期を乗り切る得点源となった。

 後半戦に入ると、大同特殊鋼から途中加入した棚原良がわずか7試合で63得点と荒稼ぎ。長身を生かしたロングシュートで、東長濱の穴を十二分に埋めた。

 新加入の名嘉伸明も左サイドで21得点し、定位置をほぼ獲得。松信はガッツあふれるプレーでチームの士気を高めながら、体格を生かして守備にも貢献した。

 ■守備に「形」 攻撃ミスから相手の速攻を許すパターンが多かった。だが、いったん相手の足を止めさえすれば、得意の3-2-1の守備は上位陣にも通用した。

 185センチの東長濱、190センチの棚原、183センチの松信が出そろい、リーグでも大型のチームとなった終盤戦は、「一線」の守備を交えて相手の攻撃リズムを崩すことに成功した。

 失点はリーグで3番目に少ない386点で、最も少ないトヨタ車体とは、わずか2点差だった。

 GK内田武志は7メートルスロー阻止率が5割2分4厘で初の1位を獲得。さらに石田が不調の時期に出場し、フィールドシュート阻止にも貢献した。

 ■底上げ収穫 東長濱秀吉監督は「けが人がいる中で勝ち越したのは、控えメンバーの力がついてきたから。底上げができた」と今季を振り返り、「勝ちにこだわるハンドをして、早い時期にプレーオフ進出を決めたい」と来季に臨む。

 今季、格下への取りこぼしをトヨタ紡織九州の1試合にとどめた一方で、上位からの白星は湧永製薬からの1試合だけだった。成功率が5割を切ってしまったシュートの精度を上げ、守りでは相手の速攻を防ぐことで、上位との接戦を勝ち星につなげたい。