【北部】ダム活用のあり方や、地域振興について議論する沖縄北部ダム湖サミット(主催・沖縄総合事務局)が2月22日、名護市の出雲殿であり名護、金武、宜野座、東、大宜味、国頭の6市町村の首長や関係者が参加した。(1)県民全体で森と水を守る(2)自然やダム湖を生かした活動で大切さを認識させる努力を(2)北部と中南部との交流・連携の促進-とのサミット宣言を採択した。

県民の水がめを守り、活用を考えていこうと話し合った北部ダム湖サミット=2月22日、名護市・出雲殿

 1972年の本土復帰から国が進めてきた10カ所のダム建設計画が、2月1日に金武町の億首ダム完成で終了したことを機に開催。沖縄国際大学の大城保学長をコーディネーターに、水をもらう側の中南部の代表や、ダムを生かした観光地づくり、また自然との共生を考える関係者が意見を交わした。

 各首長らは、湖面を利用したカヌー競技の誘致やまつりの開催、森やダムを活用した民泊や自然体験など、それぞれの活動を紹介した。「近隣でイベントの日が重なると人々が流れる。自治体間の調整が必要」「ダム周辺の観光施設などと連携し、一日中楽しめるような工夫が必要」など課題も挙がった。

 水源資源の確保や供給者と受給者の意識の違いについても議論が続出。「県民の水がめはすべて北部にあるが、県民の9割は中南部に在住している。いわゆる南北問題は、昔からある」「水がなくては、文化活動や経済発展も無理。そのことを県民全体で考えてほしい」との訴えも出た。

 沖縄玉水ネットワークの寺田麗子代表は「取水が続き、やせて力の弱った川は多い」と指摘し「那覇育ちの私も昔は天水や近くのカーなどを利用した。やんばるの水を使っている中南部の人々も足元を見つめ、地域の水源を復活させる努力が必要」と語った。