読谷大闘牛大会が2日、うるま市石川多目的ドームであり、県内各地からの闘牛ファンや観光客など約600人が詰め掛け、8組(2組は不戦勝)の対戦を楽しんだ。3番戦までは、不戦勝や短期決戦が多く、やや盛り上がりにかける展開。しかし、最後の2組が熱戦となり、観客の目をくぎ付けにした。

雷神若力(左)を柵際に押し込む梨夢神=うるま市石川多目的ドーム

読谷大闘牛大会 対戦結果(左側が勝牛)

雷神若力(左)を柵際に押し込む梨夢神=うるま市石川多目的ドーム 読谷大闘牛大会 対戦結果(左側が勝牛)

 今大会注目のカードだった結びの一番は、30分超の大熱戦に。雷神若力と梨夢神がリング中央でがっぷり組合い、互いに相手の前進を許さない持久戦となった。

 どちらが先に疲れるか、観客は固唾(かたず)をのみながら消耗戦に見入っていたが、戦いは完全に膠着(こうちゃく)状態。いつ果てるとも知れない戦いに場内がしびれを切らすようにざわつき始めた31分すぎ、勝負は急展開した。

 消耗が激しかった若力が苦しそうに上体を起こすや否や、待ってましたとばかりに梨夢神が一気に押し込んだ。疲れた若力はこれを残せず、ずるずると後退。畳みかけるように梨夢神がなおも押し続けると、若力はあっという間に柵際に。

 若力は大きく体勢を崩し、尻もちをついたが、必死に立ち上がり、この窮地を脱出した。しかし、もはや戦う気力はなく、立ちすくむのみ。これを見た闘牛士が両牛の間に割って入り、ここで勝負に幕が下りた。

 梨夢神はデビュー以来無傷の4連勝。過去3戦短期決戦のみで持久力が未知数だったが、今回“スタミナ豊富”をまざまざと見せ付けた形となった。

 指名特番(2番戦)は9分間の押し合いの末、松田煌がトラムクーパンダを下した。一進一退の攻防だったが、9分すぎ、スタミナを消耗したパンダが突然戦列を飛び、最後はあっけない結末となった。

 次回は9日午後1時からうるま市石川多目的ドームで春選抜花形大闘牛大会。(又吉利一通信員)