県産伝統工芸品の振興拠点となる「工芸の杜(もり)(仮称)」の建設候補地に豊見城城址(じょうし)公園跡地が挙がっていることが4日までに分かった。候補地などを調査していた県工芸産業振興基盤整備調査委員会が方針を固めており、6日の会合で最終確認し、県に報告する。仲井真弘多知事が今月中に決定する。来年度に機能や施設規模などの基本計画を策定し、2015年度の着工を目指す。

 候補地は、15年度に供用開始を目指す空手道会館に隣接。豊見城市は城址公園跡地利用構想を掲げ、工芸の杜を誘致していた。

 工芸の杜は、築年数が40年以上の県工芸振興センター(南風原町)の入居施設として整備。センターの人材育成や研究開発機能を拡充する。

 県ものづくり振興課によると、事業費30億円、施設の延べ床面積6千平方メートルを想定。貸し工房などを設け、若手工芸家の育成に努めるほか、国や県指定の伝統工芸品を一堂に集めた展示室や、販売施設も併設する。県民や観光客も呼び込み、工芸品を通した交流拠点にしたい考え。

 同課の担当者は「伝統工芸品の情報発信の拠点として、多くの方に工芸品を知ってもらう施設にしたい」としている。