【嘉手納】米軍嘉手納基地所属のF15戦闘機1機が4日午前、通常訓練中に、同基地の北西約150キロの海上で風防ガラスと呼ばれる操縦席のカバーを脱落させた。同基地報道部によると落下場所は訓練空域内でパイロットにけがはなく、風防ガラスの可動部分のみが落ちたという。詳細な訓練内容については明かしていない。県は5日にも、米軍に再発防止などを申し入れる。

F15の風防ガラス落下地点

 目撃者によると、同機は午前10時前に離陸し、同10時35分ごろ北谷町砂辺側から同基地へ着陸。着陸体勢時に風防ガラスはなく、消防車両約5台が滑走路周辺に待機していたという。着陸後、滑走路付近で整備士などが機体を確認。同11時ごろ、けん引され整備用格納庫に入った。

 県は5日にも原因究明と早期公表、再発防止、再発防止がなされるまでの飛行停止を米軍と日本政府の関係機関に要請する予定。親川達男基地防災統括監が同基地などを訪れ、直接文書を手渡す方針だという。

 嘉手納町は「嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会」(三連協、会長・當山宏嘉手納町長)として抗議する予定。町議会は5日午後に基地対策特別委員会を開き、対応を協議する。

 防衛省は事故が大惨事につながりかねず遺憾だとして、在日米軍司令官に対し、再発防止を申し入れた。

 第11管区海上保安本部は4日午後3時15分から同4時10分ごろまで、航空機で落下地点とみられる海域を調査。航空船舶などへの被害はなく、落下物も見つかっていない。県警各署は、落下物や人身への被害がないか調べたが、被害は確認されていない。

 県によるとF15戦闘機が配備された1979年以降、部品などの落下は12件、そのうち風防ガラスの落下は83年、97年、2002年に次いで4件目。