【東京】環境省は5日、多様なサンゴの生息やザトウクジラの繁殖海域として知られる慶良間諸島(渡嘉敷村、座間味村)を国立公園に指定した。分割や拡張でない新規指定は1987年以来27年ぶり。全国で31番目の指定、県内では「西表石垣国立公園」に次いで2カ所目となる。

国立公園に指定される慶良間諸島海域。阿波連ビーチ沖にはエダサンゴが広がっている=4日午後、渡嘉敷村(伊禮健撮影)

 同省は同日、「慶良間諸島国立公園」を官報に告示した。指定区域は、陸域3520ヘクタールと海域9万475ヘクタール。海域の指定範囲が各島々から約7キロまで広がるのは国立公園の中で最長、サンゴ礁が高密度にみられる水深30メートル以浅を海域公園地区として優れた海中景観を重点的に保護する。 

 同省国立公園課によると、同海域は(1)透明度の高い優れた海域の景観(2)高密度に生息する多様なサンゴ(3)ザトウクジラの重要な繁殖海域など沿岸から海域にかけて多様な生態系が保たれていることなどが評価された。

 国立公園指定に伴い、8日は那覇市で記念式典や祝賀会を開催。9日は両村で記念クルーズや祝賀会がある。