米海兵隊AH1ヘリの着艦失敗の事実関係をめぐり情報が錯綜(さくそう)した。米軍はいったん「事故は起きていない」と沖縄防衛局に伝達したが、その後「着艦後に機体が破損。原因を調査中」と回答し、事故を認めた。米軍が6日夕に公表するまで「オスプレイが大破した」「ヘリが海に墜落した」などの未確認情報が関係機関を駆け巡った。

沖縄防衛局から勝連漁協に6日午後3時すぎに届いたメール。米軍の事故発生を否定している

 報道各社からの問い合わせを受け、沖縄防衛局は6日昼、米軍に事実関係を照会。返答がないまま、午後2時ごろ「強襲揚陸艦の甲板上にAH1ヘリが止まり、取り囲むように米兵が作業している」という海上自衛隊員が現地で目視した情報を各社に回答した。

 同2時20分ごろ、防衛局担当者は勝連漁協に「着艦失敗した米軍ヘリが海上に落下」とメールを送付。約25分後に「海には落ちていない」と訂正したが、情報が混乱する中、誤った内容を伝えた格好だ。海上墜落の情報で第11管区海上保安本部や県警もヘリや船舶を出し、事実確認に追われた。

 同3時前に米軍は防衛局に「本日(6日)、現時点までに米軍の事故は発生していない」と返答。だが米軍は4時ごろ「5日、AH1が沖合で夜間訓練中、着艦後に機体を破損し原因調査中」と説明した。

 「事故ではない」との認識を翻したと受け取れるが、防衛省関係者は「最初の返答は「『6日に事故は起きていない』という内容。実際は5日夜の発生なので整合は取れている」とした。