サンゴの保護を目的に県は5日、オーストラリアの国立研究所「オーストラリア海洋科学研究所」と研究材料や情報交換、人材交流などをする協定を結んだ。協定に合わせ同日、研究所の専門家を招いたシンポジウムを那覇市の県立博物館・美術館で開いた。

オニヒトデの大量発生に関する最新の研究について、講演を聴く人たち=那覇市の県立博物館・美術館

 協定の期間はことし4月1日~2018年3月末。サンゴを食べるオニヒトデの大量発生や駆除方法について、世界最先端の調査を進める同研究所と連携して調査や研究をする。

 シンポジウムでジェイミー・オリヴァー研究部長は「オニヒトデ研究のこれまでとこれから」と題し講演。オーストラリアのグレートバリアリーフでは、数年おきの大量発生で1985年に25%以上あったサンゴの被度が2010年に15%以下になったことを報告。大量発生の要因の半分は、川などから海に流れ出す栄養塩だと指摘した。オニヒトデのサンゴ被害を少なくする方法については、栄養塩の流入を防いだり成体を駆除したりする一方、繁殖させないよう集団化させないことも大切だと語った。