【名護】広島経済大教授の岡本貞雄教授(仏教学)のゼミ生約50人が2月26日、名護市済井出の国立療養所「沖縄愛楽園」を訪ね、同園の歴史や沖縄戦について学んだ。

ガラスで仕切られた面会室で当時の様子を説明する平良仁雄さん(前列左から2人目)=名護市済井出・沖縄愛楽園

 同園自治会の金城雅春会長は沖縄戦前後の園について多くの人が収容され、リハビリとして強制作業させられていたなどと紹介。「名前を覚える暇もなく、亡くなっていくひどい状況だった」と過酷な時代を伝えた。

 同園退所者でガイドを務める平良仁雄さん(75)が施設内を案内。ガラスで仕切られた面会室では「面会という楽しいひとときは、私たちにとって、自分が隔離されている身だと知るひとときだった」と当時を振り返った。

 同大3年の河野貴光さんは「事前学習などで差別の存在は知っていたが、考えていた以上に差別があると感じた。広島で、ハンセン病や戦争で今も苦しんでいる人がいるという事実を伝えていきたい」と身を引き締めた。

 ゼミ生は23日から5日間、愛楽園のほか、南風原町の陸軍病院の壕(ごう)やひめゆりの塔など南部の戦跡を、徒歩で約45キロを巡り、避難を追体験した。