永田町で、仲井真弘多知事の3選待望論がささやかれているという。県内の政治家の間では今期限りでの勇退が確実視されているだけに、意外という感が否めなかった

 ▼米軍普天間飛行場の辺野古移設を進める安倍政権にとって、政府と協調的な仲井真県政の継承は最優先事項。政権や自民党の内部で「仲井真氏以外に有力な候補がなかなか見当たらない」との見方が出始めているというのだ

 ▼名護市長選で移設推進を表明した与党候補が敗れた政府与党には「県知事選は絶対に落とせない」選挙。夏の参院選から連敗の流れを断ち切るため、2日に投開票があった石垣市長選では異例の応援態勢で現職を支援し、勝利した▼仲井真氏への肩入れの裏には、普天間飛行場の県内移設反対を訴え、政府方針を批判する翁長雄志・那覇市長への不快感がある。「野党革新と共闘しかねない翁長知事誕生だけは避けたい」との反発が強い

 ▼仲井真氏が去就を明確にしていないため、自民、公明の県政与党は次の知事選への戦略を打ち出すことができていない

 ▼東京からの仲井真コールは、結局、政府与党がくみしやすい知事をつくり出したい意向が強く反映している。人選が本格化するとみられる夏以降、政府与党の動きはさらに強まり、さまざまな思惑が交錯していくだろう。(与那原良彦)