【西原】2月に那覇市奥武山公園で開かれた「花と食のフェスティバル2014」の野菜品評会で、西原町上原の石原昌春さん(53)、昌俊さん(48)兄弟のキャベツがそれぞれ金賞、銅賞に輝いた。一つの畑に苗を等間隔で植え、水と肥料を同じように与えても、毎年決まって大きめに育つ場所があるという。そんな“土地の癖”を読み、出荷規格に合うサイズに育てて約30年。近年は減農薬も実践している。(平島夏実)

自慢のキャベツを手にする石原昌春さん(右)と昌俊さん=中城村安里

 青々としたキャベツ約4千個が育つ中城村内の畑。約2500坪という広さが珍しく、CMの撮影場所にもなったことがあるという。

 「キャベツは簡単に作れるけど、どう規格にはめるかが大変だわけ」

 昌春さんは話す。8玉で12キロになるよう、与える水を調整する。品評会では、キャベツの断面が左右対称になっているか、収穫時期が適切か、葉が詰まっているか-などの項目もクリアして入賞した。

 兄弟は、会社員と違って自由な時間をつくれることに魅力を感じ、専業農家になった。近年は「キャベツは農薬がいっぱい」というイメージを変えようと工夫を重ねる。虫が発生してからではなく、卵の段階でふ化しないよう散布するなどして、従来の半分ほどに減らしたという。

 そのキャベツ、おいしい食べ方は何か-。昌俊さんは「料理の仕方が分からんけど…ま、ちゃんぷるーかね」と笑う。2人が育てる品種ビューティーボールは甘みがあり、熱を通してもシャキシャキ感を保つ。ボリュームを失わないため食堂にも人気。5月ごろまで出荷する冬春の味覚だ。

 石原兄弟のキャベツは、宜野湾市、沖縄市、西原町のJAファーマーズマーケットで購入できる。