【嘉手納】米空軍嘉手納基地報道部は9日、同基地所属のF15戦闘機が風防ガラスと呼ばれる操縦席のカバーを落下させて以降、点検のため一時的に中止していた同機種の飛行を10日から再開させると発表した。同基地第18航空団幹部は「すべてのF15戦闘機が安全に飛行を再開できるとの確信に至った」と述べる一方、事故原因については明らかにしていない。

 嘉手納町や県などは、事故原因の究明と、その間の飛行停止、原因の公表を求めており、要請に応じない形で、事故から6日ぶりの飛行再開予告に、関係者は反発を強めている。

 同報道部によると、飛行停止措置の間に行われたF15全機の点検が終了。今回の風防ガラス落下について調査し、その結果に基づき、再発防止措置を実施しているという。

 今回の事故は今月4日に発生。F15が嘉手納基地の北西約150キロの訓練空域内の海上で風防ガラスを落下させた。パイロットにけがはなく、操縦席がむき出しの状態で滑走路に着陸したという。

 風防ガラスはアクリル製で重さ113~163キロ。県などは「一歩間違えれば大惨事につながりかねない」と指摘している。

 嘉手納基地所属のF15戦闘機は1979年の配備以降、83年と97年、2002年の過去3度、風防ガラスの落下事故を起こしているが、いずれも米軍は事故原因を公表していない。