豊見城市の山崎新さん(31)は、ボランティア仲間と共に2011年から毎年、東日本大震災で津波被害が大きかった岩手県宮古市の重茂(おもえ)小、千鶏(ちけい)小、鵜磯(ういそ)小の児童約100人にクリスマスプレゼントとして黒砂糖やちんすこう、塩せんべいなどを贈る活動を続けている。(我那覇宗貴)

 震災発生直後、山崎さんは、すぐにでもボランティアとして現地へ向かいたい-と感じた。しかし、幼い娘を2人抱える身では、それはかなわなかった。

 行きたいが、行けない-。そんなジレンマを抱えていた山崎さんは、高校の同級生が暮らす重茂地区の子どもたちに沖縄の菓子を贈ることを考えた。

 子どもたちの体験学習を支援する団体で働く山崎さんは、仕事を通して「子どもに喜んでもらえれば、大人にも笑顔が広がる」と確信していた。

 菓子は土産品店や菓子メーカーに交渉して集めたり、イベントで募った寄付金で購入したりして用意。古紙やアルミ缶を売って費用を工面することもある。仲間やボランティアで関わる那覇市や豊見城市の児童たちにメッセージを書いてもらい、被災地に寄り添う「思い」も添えている。

 12年3月に重茂小を訪ねた際、教師や保護者らの歓迎を受けた。そして、ぜひ続けてほしいと頼まれた。重茂の子どもたちからもらった感謝のメッセージが励みだ。「昨年、校長先生からもらったアンケートでも継続をお願いされた。10年間は続けたい」