春三月。涙と笑顔の別れの季節だ。県内の中学や高校、専門学校、大学などで卒業式が行われ、多くの生徒がそれぞれの思いを胸に、新たな一歩を踏み出している

 ▼先日、取材した北部看護学校の卒業式では、白衣に身を包み式典に臨む姿を見ながら、男性看護師が増えたと実感した。同校では卒業生83人の3分の1に当たる28人が男性だ

 ▼ナイチンゲールの印象が強い看護職も、昔は男性が主体だったという。日本では2002年、女性「看護婦」、男性「看護士」の呼び名を「看護師」に統一。男性の進出が目覚ましい

 ▼人間、だれでも病に倒れることがある。患者の心身と密に接する看護の現場で、男女、両方が働くのは自然だ。中には、同性の方が気やすいと感じる患者もいる。それぞれの役割を発揮してほしい

 ▼先の卒業式では、壇上で両親への感謝や、看護師としての抱負を口にする学生もいて、あらためて「門出」っていいもんだと、じんときた。校長はこれから羽ばたく生徒に、マザー・テレサの言葉を引用し、エールを送った

 ▼思いに気をつけよ、いつか言葉になるから。言葉に気をつけよ、いつか行動になるから。行動に気をつけよ、いつか習慣になるから。習慣に気をつけよ、いつか性格になるから。性格に気をつけよ、いつか「運命」になるから。(儀間多美子)