【西原】西原町内の小学校で2012年3月、5年生の男児が体育の授業中に後頭部を強打し、「脳脊髄液減少症」と呼ばれる重症を負っていたことが10日、分かった。担任が男児を保健室へ連れて行かず、同校からの報告書は事故発生から約15カ月たった13年6月に町教委に提出された。

 町教委によると、男児は12年3月1日、体育館で「タグラグビー」と呼ばれるスポーツの競技中にほかの児童と正面衝突し転倒、後頭部を床に強打した。

 容体を調べた担任が外傷を確認できず、体育館内に座らせて授業を続け、保健室には連れて行かなかった。事故から8日後、男児は県内の病院で後頭部打撲と片頭痛と診断されたという。

 その後、男児は頭痛や歩行困難、発汗、光過敏などの症状を訴え、12年7月後半から欠席。同年12月に別の病院で脳脊髄液が漏れ出す「脳脊髄液減少症」と診断され、13年8月から県外で治療を2度受けた。男児は現在は町内の中学校に通っているという。

 児童が学校内でけがをした場合は、養護教諭から町教委へ速やかに事故報告書を提出する流れになっている。

 今回、脳脊髄液減少症と分かった際の診断書は12年12月に提出されたものの、事故報告書はさらに半年後に提出された。

 町教委は、県外を含めた治療費の全額を負担する方針。校長会では、児童が頭を打った事故には専門医を受診するよう注意を呼び掛けたという。