鳩山由紀夫元首相が11日、名護市役所にひょっこり姿を見せ、稲嶺進市長と約30分間にわたって米軍普天間飛行場の返還問題について意見交換した。鳩山氏は、民主党政権時代に普天間の「最低でも県外」を公約に掲げながらその後、辺野古に回帰したことを陳謝。辺野古移設阻止を公約に掲げる稲嶺市長に側面支援を約束し、エールを送った。

稲嶺進名護市長を表敬後、市役所を後にする鳩山由紀夫元首相=11日、同市役所

 鳩山氏と稲嶺市長が顔を合わせるのは、昨年11月に宜野湾市であった鳩山氏が主宰する研究所の設立シンポジウム以来。今回の面談は鳩山氏側が市長に直接連絡して実現、公式日程には入っていなかった。面談では、鳩山氏が稲嶺市長の再選に祝意を述べると、市長からは「(鳩山氏の)『最低でも県外』発言がオール沖縄の流れをつくった」とねぎらいの言葉も。

 今回の来県は、研究所の沖縄事務所開設に向けた準備のためで、この日は、移設反対を掲げる辺野古テント村や移設予定地なども視察したという。面談後の本紙の取材に鳩山氏は「県民とともに辺野古移設を阻止し、県外、国外移設できるよう、できることは協力したい」と語った。「最低でも県外」との原点回帰の“口約”は今度こそ実現なるか。(伊集竜太郎)