【糸満】糸満市は12日、市が出資する第三セクター・糸満観光農園(社長・上原裕常糸満市長)の4780万円の債権を放棄する議案を開会中の市議会(徳元敏之議長)3月定例会に提案する。同社社長の上原市長は「慢性的な業績不振で、経営改善の見通しがついていない。未払い電気料金の債権を放棄し、経営健全化への取り組みを支援したい」と理解を求めた。

 同社の業績不振の主な理由は、主力商品のアセロラとパッションフルーツのワインの販売不振が続いているため。2007年から同社は、市に支払うべき月平均60万円の電気料金を滞納しているという。

 糸満観光農園は05年、市摩文仁にオープン。約28ヘクタールの敷地に、ワインの製造工場、熱帯果樹展示館、パークゴルフ場などを市が整備した。総事業費約44億円。施設を管理運営する同社に、市(50%)やJAおきなわ(33%)などが出資した。資本金1億2000万円。農業と観光を結びつけた拠点をつくり、地域活性化を目指して事業を展開してきた。