【東】米軍北部訓練場の一部返還に伴う東村高江の米軍ヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設工事で、工事で発生した赤土が提供施設外に持ち出された可能性があることが11日、複数の目撃情報で分かった。複数の住民が、2月末からこれまでに赤土を積んだ工事受注業者の10トントラックが少なくとも30回、同訓練場のメーンゲートから出るのを確認した。事業者の沖縄防衛局は沖縄タイムスの取材に「持ち出していない」と答えた。

 県によると、工事で発生した赤土を県に届け出た場所以外に運ぶのは、県赤土等流出防止条例違反。事業者の沖縄防衛局は同条例に基づき、県に提出した事業行為通知書で、残土置き場を同訓練場内の560平方メートルとしている。

 住民は「2月の終わりから1日に何台も運んでいるのを見た」と証言。8日に赤土を積んだトラックを追ったところ、少なくとも2台は名護市久志に向かったという。

 目撃情報を受け、名護市と県北部福祉保健所は11日、赤土が運び込まれたとみられる市久志の現場で赤土や木片などを確認。運搬業者は高江のヘリパッド工事現場から搬出した赤土ではないと否定したという。市は「農振法や廃棄物処理法、赤土条例に違反する可能性がないか、北部保健所とともに確認していきたい」と話した。

 市は12日以降、運搬物の中身や出どころを確認する方針。