県健康増進課は11日、北部福祉保健所管内にある高齢者が入所する社会福祉施設で2012年10月から13年7月にかけて、入所者と職員計7人に結核の集団感染があったと発表した。うち4人が発病し、感染源となった入所者の90代女性が13年2月に死亡した。同課は接触者への健康診断の結果から二次感染はないとしている。

 同課によると、感染した7人は90代の入所者2人と職員5人。入所者2人を含む4人が発病した。遺伝子検査の結果、13年12月に同じ菌株であることが判明。集団感染の基準にあてはまると判断した県は施設側との調整を経て公表した。

 感染源となり死亡した女性は寝たきりで介護が必要な状態で、12年11月の定期健診後に発覚した。慢性呼吸不全で症状悪化が分かりにくかったことや、近距離での接触者が多かったことから職員や入所者に感染したとみられる。

 発病は高齢者に多い傾向がある。県内の新規患者数は09年の235人から12年の299人まで微増傾向で、うち60歳以上は約7割で推移。死亡者数も09年の22人から12年の42人まで増え、うち60歳以上が約9割を占める。

 同課は「感染している高齢者で抵抗力や免疫が落ちると発病する可能性がある。高齢者施設では今回のように定期健診や早めの受診が必要」としている。