【中部】地域住民が災害時に米軍基地内を通って避難する環境整備が進んでいる。10日は佐喜真淳宜野湾市長と在沖米海兵隊キャンプ瑞慶覧のキャサリン・エステス司令官が、同基地に入るゲートや伝達体制などを定めた運用手順について合意し、調印した。北谷町も11日に同様の運用手順を締結した。一方、米軍普天間飛行場では昨年6月に運用手続きを締結、2月には初めて避難訓練も実施している。

運用手続き締結後、初めて普天間飛行場内を歩いて避難訓練に臨む大山の住民たち=同飛行場内

米軍基地内の避難ルート

運用手続き締結後、初めて普天間飛行場内を歩いて避難訓練に臨む大山の住民たち=同飛行場内 米軍基地内の避難ルート

 両市町は2012年に瑞慶覧内を通る避難協定を結んでいる。

 今回定めた入域ゲートは北谷町の国道58号沿いの北前ゲートか、県道130号沿いのスポットゲート。宜野湾市に近い北前ゲートから入った場合は、高台にあるリージョンゲートか海軍病院ゲートへ移動できる。

 12年の協定後、基地内への避難訓練を実施している伊佐区の宮城奈々子自治会長は「一カ所でも逃げ道が増えることは減災につながる」と喜んだ。

 市は昨年、米軍普天間飛行場についても同様の運用手続きを締結。2月22日には西海岸に近い8自治会の住民約100人が、初めて同飛行場への避難訓練を実施した。

 入り口の大山ゲートから高台の佐真下ゲートまでは1・7キロあることから、市の市民防災室は「お年寄りや子どもなど災害弱者への対応や、米軍側との連絡体制の構築が今後の課題」としている。