あれから3度目の3月11日が巡り、県内も鎮魂の祈りに包まれた。那覇市の中心部では2千本のろうそくがともされ、石垣市では空に風船が放たれた。大人は「教訓を語り継いでいく」、子どもは「大きくなったら被災地のために役立つ」と誓った。

「命宝」の文字に並べられたろうそくをのぞき込む親子=11日午後7時ごろ、那覇市・パレットくもじ前広場(伊藤桃子撮影)

風船を空に舞い上げ、震災犠牲者を追悼する子どもたち=石垣市新栄町

「命宝」の文字に並べられたろうそくをのぞき込む親子=11日午後7時ごろ、那覇市・パレットくもじ前広場(伊藤桃子撮影) 風船を空に舞い上げ、震災犠牲者を追悼する子どもたち=石垣市新栄町

追悼の灯2千本 那覇

 東日本大震災の犠牲者の追悼と復興を願うイベントが11日、那覇市のパレットくもじ前広場と県民広場で開かれた。那覇青年会議所と万国津梁の会の共催。

 「命(どぅ)宝」「絆」の文字をかたどったろうそく2千本が、会議所のメンバーや通行人によって一つ一つゆっくりとともされ、被災地に思いを寄せた。

 与那原町の会社員、新垣健史さん(29)は、息子の晴士ちゃん(2)と一緒にろうそくに火をともし、祈りをささげた。

 3年という月日の速さを感じつつ、被災地の復興が進まないことを報道で知り、複雑な思いを抱く。「被災地を思い、震災の教訓を子どもたちに伝える。僕たちがすべきことだと思う」としみじみと話した。

「天国でも幸せに」風船に願い込める 石垣

 【石垣】東日本大震災犠牲者追悼・復興祈念式が11日午後、石垣市新栄町の新栄公園で開かれ、園児らが犠牲者の冥福を祈り、風船を大空へ放った。

 式では幼稚園、保育園の園児ら約100人と合唱団が震災復興支援ソング「花は咲く」を披露。岩手県と民間交流を続ける「石垣・岩手かけはし交流協会」の高木健会長は「3年の間に石垣市から多くの支援があった。今後も支援と絆を強め、震災の教訓から防災に強いまちづくりを進めよう」と呼び掛けた。

 鎮魂の黙とうの後、約300人の参加者が風船を大空に放ち、公園内の「世界平和の鐘」を突いて、被災地の復興を祈っていた。「こどもの家学童」に通う伊豆見なつめちゃん(6)は「亡くなった人が天国でも幸せになれるよう祈って歌った」と力強く話していた。