【南城】南城市(古謝景春市長)が、県が想定する沖縄本島南東沖地震発生から14分後、最大遡上(そじょう)高17・2メートルの津波が想定される久高島に、島民の安全確保のための「津波避難タワー」建設を検討していることが11日、分かった。久高小中学校の敷地で、海抜約20メートルの高さに島民のほぼ全員230人が収容できる避難場所を設ける。市は「安心して逃げられる場所を確保したい」としている。

 久高小中学校の敷地は、およそ海抜10メートル。そこに鉄骨造りで高さ10メートル、6本の柱で支える350平方メートルの避難スペースを設置する。小中学校の屋上、地上の計3カ所から上ることができる。

 集落の中央に位置する小中学校に建設することで島民や観光客が集まりやすく、また児童・生徒の安全を迅速に確保できる利点もある、という。「神の島」とも呼ばれる久高島の景観に配慮するため、学校の裏手に置く考えだ。

 市は来年度予算で1億2500万円を計上。島民への説明会で理解を得た上で8月に着工、来年2月に完成させる考え。予算案は、25日の市議会最終日に議決される。

 島には住民基本台帳上、約240人が住むが、漁や本島勤務などで実際には8割程度とみられている。(又吉健次)