【東京】労働者と市民のためのインターネットテレビ「レイバーネットTV」は12日、特集番組「沖縄米軍基地 軍作業員の歩んだ戦後」を放送した。沖縄タイムス社発刊の「基地で働く 軍作業員の戦後」の取材キャップを務めた磯野直記者と、元知花弾薬庫作業員の稲隆博さん(68)が生出演し、米軍統治下で基地内で働く葛藤、当時のことを語ることの難しさについて話した。

 19歳から軍作業員とした働いた稲さん。危険な作業に従事させられ、労働者の人権も簡単に踏みにじられる時代だった。しかし、軍作業以外に家族を十分に養っていける職場はなく、「戦争につながる仕事は嫌だったが、自己矛盾を抱えながら仕事をしなければならなかった」と振り返った。葛藤から、家族にさえ細かく話せなかったと言い、「辞めた後もマインドコントロールされているかのように、沈黙する人は多い」と話した。

 磯野記者も取材が困難だったことを明かし、「特定秘密保護法で、基地従業員が語れない社会に戻してはいけない。あらがうため証言を歴史の常識にしてほしい」と話した。