甲子園球場で21日に開幕する第86回選抜高校野球大会に、県内から沖縄尚学高校と美里工業高校が出場する。中部支社の取材地域にある美里工は、春夏を通じて初めて。沖縄市内にある高校では、1979年夏の中部工業以来、実に35年ぶりだ

▼美里工は、伊波友和投手と長嶺飛翔投手の右腕二枚看板を中心に全員野球で大舞台をつかみ取った。野球だけでなく、資格取得など勉強にも熱心に取り組む姿は頼もしい

▼身近な高校生の活躍はやはり格別のようだ。街に期待感が漂う。朝練後や放課後に選手たちが通う学校近くのパーラーでは、新聞や写真を張り出し、店の人も「良い子たちだよ。楽しみだね」と話す

▼県高校野球連盟元理事長で学校近くに住む安里嗣則さんは、練習を見守り「攻守に穴がない。勢いがある」と分析

▼春の甲子園は、沖縄の気候に慣れた身には意外に寒い。シャッターチャンスを狙うカメラマンの指もかじかむ。神谷嘉宗監督は、本番目前の今、一番大事にしたいのは「生活のリズムを守ること。良い体調で臨めば、寒さにも負けない」と気持ちを引き締める

▼きょう14日は、組み合わせ抽選がある。どこと対戦しても「思い切って、のびのびできれば、結果はおのずと出てくる」と神谷監督。平常心での全力プレーに期待したい。(安里真己)