浦添市前田で昨年7月に発見され、厚生労働省によるDNA鑑定で12日までに身元が判明した沖縄戦の遺骨が、秋田県から出征した旧日本軍所属兵士の田畑耕三さんであることが13日、分かった。同日、厚労省から、田畑さんの息子の一男さん(75)=東京都=に「お父さまのご遺骨と判明しました」と連絡があった。

 遺骨を見つけた収集ボランティア団体「ガマフヤー」の具志堅隆松代表(60)に一男さんから電話があり、涙ながらに「沖縄の皆さんに感謝します」と語ったという。

 遺骨は「田畑」姓の印鑑とともに見つかった。具志堅さんが遺族に名乗り出るよう地元紙を通じて呼び掛けたところ、昨夏、インターネットで記事を見つけた一男さんから具志堅さんに電話があり、DNA鑑定につながった。

 具志堅さんは「同姓の戦没者が多数いるため、耕三さんと一致する可能性は低いと思っていた。亡き父への息子の思いが天に通じたのだろう」と驚いた。