【南城】南城市のPRを兼ねて発行する「結婚記念証」が好評だ。白地のハートマークに結婚する2人の名前を印字し、えんび服をまとった市のゆるキャラ「なんじぃ」が祝福する図柄。「かわいい」記念証を目当てに、市外や県外から婚姻届を提出する夫婦が増えている。(又吉健次)

「結婚記念証」を手に満面の笑みを浮かべる久保賢乃さん=南城市玉城庁舎

 那覇市のバスガイド久保賢乃(たかの)さん(27)は3日、会社員の勇樹さん(30)と南城市役所を訪ねた。記念証発行を伝える新聞記事を見て「乙女心」が騒いだという賢乃さん。「家に飾っていれば、結婚した時の初心に戻れるじゃないですか」と末永い結婚生活の糧にしたいと笑顔。勇樹さんは「形に残る物はいいですよね」と話す。

 市民課によると、記念証発行以前の2006~11年の婚姻届受理件数は年間平均で約220件。記念証が発行された12年は270件、13年278件と大幅に増えている。近隣市町村に住む市出身者が、記念証の事を知り提出例が増えた、と同課は推測する。

 また、市外・県外出身者とみられる届け出も増えている。夫婦のどちらか、または両方が市に籍がなく籍を置く予定もない「非本籍」は、発行以前は年平均11・3件だったが、発行後の年平均は36・5件と増えた。新婚旅行を兼ねて提出する人や対応した職員に「欲しかったんですよ」と話す人もいるという。

 これまでに約530枚を発行した。市民課職員は「届けるだけでなく、本当なら住んでほしいなぁ」と苦笑い。市に本籍のない人の婚姻届は、本籍のある自治体に原本を送付するという。結婚記念証は無料で発行している。