「さあ、未来に向かって歩きだそう。新しい明日のために」。東日本大震災から4年目の12日から始まる暦「前を向くカレンダー2014」は、都内の会社員(41)のこの言葉を冒頭に載せた

 ▼「前を向くカレンダー」は「前を向いて一歩先に進めるような言葉」122を、3日めくりで掲載している。被災地支援メッセージサイト「kizuna311」などで応募を呼び掛け、被災地を中心に、全国各地、中には海外からも1000以上が集まった

 ▼宮城県気仙沼市の小学生は「ファイト!」の一言。カリフォルニアの50代の日本語教師は「同じ空を見、同じ思いを感じています。一人じゃない一緒だよ」と伝える

 ▼カレンダーは震災2年目にも制作、販売された。「カレンダーの言葉に助けられた」「また制作してほしい」という反響があり、2年ぶりにまとめられた。被災3県の自治体にも配られる

 ▼復興が進まない現状にいらだちを募らせる人も少なくない。故郷での生活再建を目指す人、離れる人、自力での再建をあきらめる人-。被災者間の格差も生じているという。記憶の風化に、「忘れないで」と訴える

 ▼カレンダーをめくることが何の助けにもならない小さいことかもしれない。それでも被災地に思いを寄せ、日々つながることが支える力になる。(与那原良彦)