仲井真弘多知事は14日の記者会見で、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に伴う埋め立て承認に関連し、2006年の初当選時に掲げていた沖合移動を政府に求めない考えを明らかにした。政府が推進するV字形滑走路案には「申請書に(代替施設の場所や規模などを記載した)アセスの中身も資料として付いてきている中で、それはそれとして受け止めようということで整理をし、最終的な判断をした」と述べ、現行計画を容認する考えを従来より強くにじませた。

定例会見で記者の質問に答える仲井真弘多知事=14日午前、県庁

 1期目の前自民党政権時に、政府に求めた沖合移動の要求は「今のところは考えていない」と明言した。

 教科書採択問題で文部科学省が竹富町教委に直接の是正要求をしたことには、地元教育委員会の対応を見守るとする一方で「沖縄のこれまでの歴史、県民感情なども含めた問題意識は拭えない」と県民感情が悪化する事への懸念を示した。

 ことし12月に2期目の任期満了を迎えるのに伴う3選出馬には「今のところ、まったく考えていない」と述べるにとどめた。

 米軍が風防ガラスの落下事故に関する原因の公表をしていない問題では「航空機関係の事故は原因究明をやるのは常識と思うが、どうも軍関係は本当に究明していないのか、しているのかはっきりしない。駄目だと思う。こういう対応では」と米軍側の対応を強く批判。事故原因の開示を求めるとともに、県として再度、米側に申し入れる考えを強調した。