県ホテル旅館生活衛生同業組合(宮里一郎理事長)は14日、同社が旅行者向けにつくる「沖縄リゾートマップ2014」について、「間伐材」を原料の一部に使った再生紙で30万部を作製したと発表した。同マップは修学旅行生の事前学習など広く活用されている。宮里理事長は「地球温暖化防止の社会貢献と、観光活性化につながる」と意義を語った。20日から県内の観光施設や各宿泊施設で順次配布する。

間伐材の再生紙で作製した「沖縄リゾートマップ」を山城毅県農林水産部長(右)に寄贈する県ホテル旅館生活衛生同業組合の宮里一郎理事長(中央)ら=14日、県庁記者会見室

 間伐材は間伐で出る木(材)のことで、適度な密度を保つことで健全な森林につながることから「木になる紙」と呼ばれる。ただ、細くて柱などには不向きであるとの理由で廃棄されていたが、「国民が支える森林づくり運動」(事務局・九州森林管理局)が06年から資源の有効活用に向けた取り組みを始めた。現在は九州各県から出た原料をもとに大王製紙(東京)が製品化する。

 製品は古紙に3割の間伐材を混ぜてつくる。価格は通常の再生紙(A4コピー用紙1箱約1300円)の約1・5倍かかるため、県では森林行政を管轄する県森林緑地課のみで購入し、森林や林業の冊子を作製するときに限定して使っている。

 会見には山城毅農林水産部長も同席。同マップの寄贈を受けた山城部長は「旅行者向けマップは全国に環境への共感が広がり、健全な森林にもつながる」と話した。