【南城】左半身不随の障がいを抱えながら絵筆を握る大城清さん(69)の作品展が、市知念久手堅の特別養護老人ホーム「しらゆりの園」で開かれている。病気で気落ちしたお年寄りに、夢や希望を持ってもらおうと企画。入所者だけでなく、一般客も訪れている。17日まで。入場無料。

左半身不随の障がいを抱えながら絵筆を握る大城清さん(左)と来場者ら=14日、南城市知念久手堅の「しらゆりの園」

 大城さんは西原町出身で、同町身体障害者協会会長も務める。57歳で脳卒中を患ってから約1年後、30年ほど遠ざかっていた絵画を始めた。作品は人物や抽象画の11点。2月に完成した「ニライカナイ」は縦横1メートルを超える大作で、ニライカナイ橋が天まで昇るイメージを描いた。

 音楽デュオ「ケントミ」の故比嘉富子さんの人物画に見入っていた入所者の女性(82)は「病気で倒れたのに気力がすごい。作品はどれも、全部好き」と話した。大城さんは、友人の大城政明さん(72)=糸満市賀数=の勧めもあり、多くの福祉施設での展示会を検討している。

 大城さんは「生きがいを取り戻してくれたら、展示会を開いたかいがある。多くの人に作品を見てほしい」と話している。