【那覇】真嘉比自治会は3月に「真嘉比字誌」を刊行した。那覇市中心部や新都心の発展に伴って急激に都市化する以前の様子を伝えている。集落内を通る「マカンミチ(真嘉比道)」について、「逆立ち幽霊」や琉球国王がお忍びで通った伝承も記録した。

真嘉比字誌の完成を喜ぶ(右から)比嘉憲次郎編集委員長、〓屋英正自治会長、三浦幸子副委員長=14日、沖縄タイムス社(〓は高の旧漢字)

現在のマカンミチ(真嘉比字誌から)

1980年ごろのマカンミチ(真嘉比字誌から)

真嘉比字誌の完成を喜ぶ(右から)比嘉憲次郎編集委員長、〓屋英正自治会長、三浦幸子副委員長=14日、沖縄タイムス社(〓は高の旧漢字) 現在のマカンミチ(真嘉比字誌から) 1980年ごろのマカンミチ(真嘉比字誌から)

 字誌はB5判331ページ。農村だったため文書記録が少なく、聞き取りを中心に新旧の編集委員会が15年がかりでまとめた。農業の発展ぶりや伝統行事を紹介。沖縄戦の激戦地シュガーローフに近いため、北部疎開、南部への逃避行の証言や、現在も続く遺骨収集の模様も記している。

 人口は終戦直後の60世帯ほどから2013年には1758世帯に増えた。転入者の座談会や航空写真など、集落の変化を立体的に描いた。

 ちょうど25年がかりの区画整理事業が本年度で完了するタイミングでの刊行。高屋英正自治会長、編集委員会の比嘉憲次郎委員長、三浦幸子副委員長は「新しいスタートに当たって、戦前戦後の真嘉比の暮らしを記録できて良かった」と話した。

 23日午後4時からは、真嘉比自治会館で祝賀会が開かれる。会費千円。問い合わせは自治会、電話098(884)6188。