「セイ小(ぐゎー)」の愛称で親しまれた、戦後沖縄の代表的民謡歌手、登川誠仁さんが亡くなって19日で1年を迎える。長男の仁さん(45)は「亡くなったという気がしない。『1年は早い』とよく言われる」としのんだ。29日にうるま市民芸術劇場響ホールで追悼公演が行われるほか、沖縄市内で歌碑建立も進んでいる。

父・登川誠仁さんをしのび、1年忌追悼公演への来場を呼び掛ける息子の仁さん=14日、沖縄市内

父・登川誠仁さんをしのび、1年忌追悼公演への来場を呼び掛ける息子の仁さん=14日、沖縄市内

 29日午後6時30分からの追悼公演には琉球民謡登川流研究保存会の徳原清文会長や、津波恒徳さん、知名定男さん、大城美佐子さん、山里ゆきさんらが出演する。県内外から集まった保存会の会員らも舞台に立つ。誠仁さんのハワイ在住時代の写真などを映し、足跡をたどるコーナーも設けるという。

 沖縄市内の霊園では誠仁さんがつくった「豊節」の歌碑が完成間近だ。仁さんは「おやじが好きだったエイサーにも使われている。一番広まった歌ではないか」と話す。

 仁さんは「ユニークだといわれていたが、歌の面では厳しさもあった」と振り返り「追悼公演というよりも、楽しんでほしい」と語った。

 追悼公演の問い合わせは登川、電話090(4352)3307。