伝統の堅守に加え、畳み掛けることができる打撃力が沖縄尚学の武器だ。「振る力なら巨(なお)の時よりも上」。比嘉公也監督は、2008年に東浜巨投手(現ソフトバンク)を擁して選抜大会を制した当時のチームと比較し、こう評価する。

沖尚打線を引っ張る(左から)上原康汰、安里健、西平大樹、久保柊人

 チーム打率はようやく3割に乗る程度だが、ここぞの場面でのしぶとさや破壊力は折り紙付きだ。

 明治神宮大会では逆転の2試合を含む全4試合で33得点と打ちまくった。決勝の日本文理戦で、0-8からの2イニングでの逆転劇は圧巻だった。

 1番赤嶺謙が3割9分6厘、2番久保柊人は4割5厘、3番西平大樹は3割4分8厘、4番安里健が3割5分1厘と勝負強く、下位からでもつないでくるのが強みだ。チームはその長所を冬場でより一層鍛えることに力を注ぎ、野手陣は「とにかく振り込んだ」と胸を張る。

 単に回数をこなすのではなく「スイングスピードの向上」(安里)、「バットヘッドを上から出す」(上原康汰)などそれぞれが自らの課題と向き合った。冬場で、1日1000スイングをみっちりこなした。

 チームは3季連続の甲子園で経験者も多いが、「結果は残せていない」と雪辱に燃える選手がほとんど。練習試合で好調を維持する西平は「いい感じで振れている。初戦から思い切りスイングしてヒットを打ちたい」と気合を入れる。

 主砲の安里も「冬場の成果をしっかり出し、打点でチームの勝利に貢献する」と言い切る。頼もしくなった打線で、まずは初戦の報徳投手陣に襲いかかる。(石川亮太)