文化審議会(宮田亮平会長)は18日、独立行政法人国立文化財機構(東京都)が所有する歴史資料「琉球国中山王書翰並貢物目録(りゅうきゅうこくちゅうざんおうしょかんならびにこうもつもくろく)」など50件の美術工芸品を重要文化財に指定するよう、下村博文文科相に答申した。今年夏をめどに答申通り指定、登録される予定だ。

 文化庁によると、これまで県内からは玉陵(建造物)など31件(うち歴史資料3件)が重要文化財の指定を受けているが、今回の歴史資料は国立文化財機構が所有し東京国立博物館などが保管しており、東京都の文化財として答申された。

 23通におよぶ書翰(行政文書)と目録は、江戸時代に琉球国王や将軍が代わった際、琉球から幕府に派遣された慶賀使、謝恩使に関する資料。天和から享保期(17世紀後半から18世紀前半)にかけて、歴代の琉球国中山王の書翰21通と琉球使節から幕府に献上された貢物目録2通からなる。国王や将軍の即位のあいさつのほか、献上品の内容が記されている。

 文化庁は「江戸期の琉球・幕府間の外交関係を示す資料。両国間の儀礼上の変化を伝える書翰も含まれており、歴史上の重要な事象を伝える」と説明している。