【石垣】市教育委員会は12日、市野底のリゾート開発計画予定区域で実施中の古墓調査の研究成果として、地元の小学生を招き、現場で説明した。同区域は100年余前に廃村となった旧集落があり、調査は風葬に使っていた崖下などを中心に発掘、埋もれていた人骨や甕(かめ)に入った骨など十数体分の人骨を確認している。

市の担当者から貝が集積する発掘場所の説明を聞く野底小の子どもたち=石垣市野底

 付近ではシャコガイやタカセガイ、サザエなどの貝が積まれた場所もあり、市教委は「千年ほど前の人の貝捨て場だった可能性がある」と今後も調査を進める考え。

 野底小の5、6年生13人は発掘担当者の案内で現場を見学。頭骨や足の骨などを興味深そうに見入っていた。

 6年の武田草太君(12)は「何度も遊びに来た海岸の横にこんな場所があって驚いた。昔の人の食べた貝や葬式のやり方が分かって良かった」と笑顔を浮かべていた。

 野底集落は1771年の「明和の大津波」で被害を受けた後、黒島の住民が移住。その後、1906年に廃村となったが戦後は宮古島などの移民で村が再興した。